エッジエフェクター
こんばんは。
いずみ楽器スタッフの片桐です。
いきなりですがこれはなんでしょう?
角度を変えて…
この銀色のかたまりはエッジエフェクターと言います。
木管吹きの方は聞きなれない言葉かも知れませんが、
金管吹きの方なら知ってる人は知っているんじゃないでしょうか。
ブースターと言った方が分かる方も多いかもしれません。
使い方はというと、単体では使いません。
この様に金管楽器のマウスピースに装着して使います。
ではこれを着けるとどう言う効果があるのか?
と思われる方も多いと思われます。
実はこれ、楽器の遠達性を上げる(遠鳴りしやすくする)効果があります。
マウスピースのシャンク部分というのは、
唇から生まれた音のエネルギー(振動)を楽器に伝える部分です。
でも楽器全部を振動させるだけのエネルギーを伝えきることはできず、
エネルギーが空気中に逃げていきます。
エネルギーをロスしている訳です。
エッジエフェクターは、そのロスしやすいポイントを金属のかたまりで覆う事で、
逃げようとするエネルギーをぎゅっ!!と抑えて管体に送ってあげる役割をしているのです。
つまり、エッジエフェクターは唇でつくられた振動がマウスピース部分で外部にロスするのを防ぎ、
無駄なくマウスピースから管体へ振動を伝えるアイテムなのです。
今回写真で紹介したのは、GALAXのトランペット用エッジエフェクター「スクエア」と言うモデルです。
他にも色々な大きさがあり効果が違っていますので、
「もっと楽器を遠鳴りさせたい」
「でも抵抗がありすぎてもしんどいから、要る時だけ切り替えたい」
なんて方、いかがでしょうか。
他の金管楽器用も発売されていますので、トランペット以外の方も是非お試し下さい。