楽器の長期保管について
楽器を長い間吹けず、保管したままになっている方も多いと思いますが、
最近は、久しぶりに開けてみたら抜差し管が固着していた、
などの修理をちょこちょこ頂いています。
金管、木管それぞれに長期保管時にできることを
簡単ですが書きますので良ければご参考下さい。
【金管楽器】
まずは古いオイル・グリスと水分を残さず拭きとって下さい。これはとても大切です。
そして新しいオイル・グリスを差し保管して下さい。
気温が高くなってきましたので、直射日光や気温が高くなる場所を避けて保管してください。
月に1、2回くらいは、箱を開けて抜差し管やピストン、ロータリーなどの
可動部の動作の確認をしてみてください。
動きが良くなかったり、オイルが切れて乾燥していれば塗り直します。
【木管楽器】
この時期は気温が高い場所・じめじめした湿度が高い場所を避けて保管してください。
車の中に置きっぱなしは絶対にNGです。(金管楽器も同様です)
金管楽器のように動作確認をするに越したことはないのですが、
木管楽器は構造が複雑ですので、うっかり事故もよく起こります。
心配な場合は活動再開時に点検だけでも構いませんので当店へお任せください。
いつもと違うことをすると、楽器をぶつけてしまったり落下させてしまったり…
と
思いがけない事故での修理のご依頼も案外よくあります。
くれぐれも、あまり慣れないことまではされずに、
できる範囲で安全にやってみていただけたらと思います。